持続性注射剤(デポ剤・LAI)について

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持続性注射剤(デポ剤・LAI)について

持続性注射剤(デポ剤・LAI)について

デポ剤やLAI(Long Acting Injection)などと呼ばれ、統合失調症に対する注射薬(筋肉注射)です。一回の注射で体の中に薬がとどまり有効血中濃度が保たれ、内服薬と同等の効果が1週間~1カ月程度(薬の種類による)持続するため、内服薬に比べメリットがあると近年注目されています。

出典:エビリファイLAIナビ 統合失調症版
イラスト:松鳥むう©

当院で扱っているお薬(令和3年10月1日時点)

お薬の名前 注射する場所 一般的な投与間隔
フルデカシン® お尻の外側もしくは肩の外側の筋肉 4週後
ハロマンス®筋注 お尻の外側もしくは肩の外側の筋肉 4週後
ゼプリオン®水懸筋注 1回目・2回目:肩の外側の筋肉
3回目から:お尻の外側もしくは肩の外側の筋肉
2回目は1週間後
以降は4週後
エビリファイ®持続性水懸筋注用 お尻の外側もしくは肩の外側の筋肉 4週後

持続性注射剤(デポ剤・LAI)使用の主なメリット

①内服薬より血中濃度の維持が安定しており、副作用が出にくく、さらに薬物効果が得られやすい(再発リスクを低下させる)

出典:エビリファイLAIナビ 統合失調症版
イラスト:松鳥むう©

②服薬忘れ、服薬間違いがない、処方薬を減らすことができる

出典:エビリファイLAIナビ 統合失調症版
イラスト:松鳥むう©

③職場や旅行の際に服薬しなくてよい、内服を人目から気にしなくてよい

持続性注射剤(デポ剤・LAI)の使用に関して

使用に関しては主治医の判断が必要です。また保険適用となっており、自立支援医療制度(精神通院医療)の対象ですので、ご希望もしくはご検討中の患者様は一度主治医までご相談ください。

自立支援医療制度の詳細は以下の厚生労働省のページをご覧ください。

自立支援医療制度の概要